注:本文也在高達吧更新
(資料圖片)
在正文之前,說些自己個人的話,我不是第一次翻譯福田的訪談。我個人對福田的看法理解是,他作為演出家是非常出色的人物(雖然在演出的廣度來說有些欠缺,路數偏少),作為商業片的監督也非常的出色。他并不是那種做驚世藝術之作的人物,但非常善于創作那種男女老少都能樂在其中的作品。但是也不妨礙我討厭他,特別是翻譯他的訪談總給我一種非常火大的感覺他絕不是那種好高騖遠,而是能從現實出發思考的人。同時他對角色的把握理解也沒有根本的問題但他的訪談和他的作品最終比起來(這里基本限定在種命),總有一種差強人意的感覺有種”你明明都知道為什么做成那樣“的恨鐵不成鋼之感
本文翻譯如有紕漏,歡迎各位有識之士指教
正文:
沒有絕對的正義。《DESTINY》在廣義上,是眾多人物的視角及想法交織重疊的作品。
我在《DESTINY》想要傳達的東西,大概是在真飛鳥身上體現的最多吧
——《SEED》的續集是什么時候開始決定制作的呢?
在播放結束的第二年,也就是2004年,在前往5月召開的靜岡模玩秀路上的新干線上,大概是夏季時分吧。從日升的時任社長吉井孝幸那聽到了消息。那時候本來是打算用劇場版來給《SEED》收尾的想法,但之后改成了“在電視上播放的續集節目” 。關于續集的制作,我和項目的發起并沒有什么關系。我最先確認的事項應該是“參與的工作人員有哪些”這件事。在《SEED》飽嘗艱辛后才完成了作品,之后則有“如果當初這么做的話,就不用那般辛苦了”這樣的感觸。
當聽說要制作續集時,比較深刻的感想是“又是戰爭啊”。我對像我的過去作品《高智能方程式》這樣的運動大會風格的類型并無抵觸,但換成高達這樣有戰死者出現的作品類型能否描繪續集,深感不安。
而在這里,就考慮讓《DESTINY》以對《SEED》的反向命題(Antithesis)為基礎。雖然是直接延續《SEED》結局之后的續集,但想要描繪的世界和價值觀都不同。是從對前作的否定出發的構想。地球連合軍和ZAFT雙方都主張《正確的戰爭》《正確的政治》,沒有誰是單方面的正義。即使是基拉他們也難說是所行之事皆為正確,這就是續作出發點的嘗試。
——而正因如此,才在續集將隸屬ZAFT的真飛鳥樹立成主人公了呢。
沒錯,在《SEED》最后是將基拉和拉克絲安排成了背負世界的矛盾,背負了一切悲傷的那一方。而擔當系列構成的兩澤千晶女士說,《DESTINY》應該讓身為故事的起點,同時也是另一位主人公的阿斯蘭為主軸來展開故事吧,既然如此就應該在ZAFT陣營安置新的主人公,同時讓和阿斯蘭一樣描寫的不夠充分的卡嘉莉也登場,并安排和基拉的對決……就這樣,《DESTINY》的設定骨架就這么定下來了。
我在《SEED》決定制作續集時浮現出的念頭是“不創作以基拉為主人公的故事”。即便打倒了勞盧克魯澤,戰爭也仍在持續。在充滿形形色色正義的這個世界中,將它們一一概括,超越從而抵達下一個價值觀,孕育出的新黑幕就是吉爾伯特·迪蘭達爾。但是,由誰來打倒迪蘭達爾是到最后關頭才決定的。唯一定好的大概是“不會是基拉”。制作著動畫就會出現“在推動角色時才注意到的東西”。尤其是這部作品是原創動畫,有一年的播放期間,最初有個大概的框架。在此之上嘗試著,確定好“這個角色是要走這條路”之后再決定由誰來打倒迪蘭達爾。
話雖如此,但迪蘭達爾所推崇的世界要說是絕對惡,卻可能也是要通往和平之路時在現實中的必經之路也說不定。姑且可以看作是好壞參半吧。而對于基拉,也故意削弱了他在《DESTINY》中的行動正當性。雖然具備壓倒性的強大,但他的一切也并不是都是正確的。而迪蘭達爾視其為危險也應該是可以理解的。就像這樣,《DESTINY》是在廣義上,由眾多人物的視角及想法交織重疊的作品。
——迪蘭達爾所肩負的,是要取信于人來實現自己理想這一非常困難的角色。請問為何要請池田秀一來演繹這個角色呢。
因為要演繹具備這種敵友難辨的絕對魅力,在高達的世界里恐怕就只有池田先生了吧。迪蘭達爾是從一開始就把角色性和演繹者定好的,能順利實現真是太好了。在《SEED》的一年里角色們所積淀下來的東西實在是巨大,所以為了能讓新角色與他們對峙時演繹出強大,就需要聲優的分量與存在感了。但是,迪蘭達爾在有臺詞和沒臺詞時的差異太過激烈,以至于有(被池田先生)請求把每次的臺詞量分配的平均一點的事(笑)
塔利亞·庫拉迪斯一角的小山茉美女士也是一樣的角色設計。為了塑造能和瑪琉正面決勝負的女性艦長,是由擔任音響監督的藤野貞義先生提議,給小山女士發了邀請。
——所以在錄音棚里就匯集了池田秀一先生,小山茉美女士這樣的《機動戰士高達》的出演者呢
讓錄音棚充滿了緊張感,感覺是良性的刺激。雖然也因此,給演繹少年少女角色的聲優們帶來了壓力(笑)。最辛苦的是關于演技的方向性軌道修正。因為《DESTINY》是續集,所以是和“粉絲所期待的人物形象”扯上話題的作品。但是角色們有在故事中被給予的戲份,而知道這些戲份的只有身為制作方的我們,所以不能讓聲優們被外界的印象所影響,要好好把握角色的本質才行。所以這一軌道修正的工作是每一次都會有的。
特別是和真飛鳥一角的鈴村健一先生,還有阿斯蘭·薩拉一角的石田彰先生交談過很多次、給他們說明了阿斯蘭是一直在焦慮著,雖然為戰斗而疲憊,在那隨波逐流,但也拼命的在為尋找自己的歸宿與能做的事而努力。阿斯蘭贈給卡嘉莉的戒指是有著“大概3000日元左右的便宜玩具”這一設定,在兩人之間醞釀出行動與感情的不和諧。為了讓這些表現的要素與聲優結合起來,果然還是需要給演技作軌道修正。在影像還未完成的階段就只能依靠我們的制導來進行扮演,所以聲優也為了理解我們的指示非常的辛苦吧。
——在真這一角色啟用鈴村先生,是因為他是《SEED》制作時基拉一角的最終候選人嗎?
是的。如果要出新的主人公那就選鈴村,大概是這么個流程。雖然真因為設定和強烈的演技導致容易被誤解,實際上是非常純粹善良的孩子。而這樣的少年因為憎恨導致變化的那個躍遷過程才是最可怕的,這就是我想賦予他的主人公形象。和史黛拉在一起的他才是原來的他,也許應該在故事一開始就多塑造一些這種感覺才好吧。即便在主要畫面中全方面的展現出憤怒,但他也并非是總在發怒的那種單純角色。而塑造出這種內在正是我們制作方與聲優的工作,但并沒有那么容易。《DESTINY》在故事上是以真的線,基拉的線,阿斯蘭的線為3軸建立起來的,為了不讓其中一側過于突出而取平衡也非常辛苦。
最初不由得想的是,對迪蘭達爾開槍的會是真吧。他在故事中的戲份是演繹“純粹”的可怖之處。他真的是非常率直的孩子,而那份率直則造成了悲劇。換句話說就是,輕而易舉的把思考和判斷交給他人這種危險的事做了出來。而他本人則認為這樣就能保護好世界的和平。所以最后基拉跟他說“我們一起戰斗吧”并流淚的場景,或許也僅僅是把迪蘭達爾換成了基拉而已,基拉有沒有想到那么深,實在令人后怕。真是個有趣的孩子啊。在《DESTINY》中我想表達的東西,在主角三人中是真飛鳥體現的最多吧。
——新角色之中,米亞也非常令人印象深刻呢。
雖然不否認有那種故意為之的角色感(笑)。但啟用她的迪蘭達爾也好,以及不對這一行為做出責備的阿斯蘭也好,都談不上正義呢。在揭示她是拉克絲的冒牌貨時,本來預想迪蘭達爾是真黑幕這件事會有更大的觀眾反響。結果實際上做的有些晦澀難懂,是創作上需要反省的部分。米亞雖是個可憐的孩子,但如果不那么安排,拉克絲就沒有討伐迪蘭達爾的理由了。原本拉克絲就不是那種積極行動的角色,在《DESTINY》也和卡嘉莉在戲份上有重復的地方,為了整合故事,讓拉克絲出現在表面舞臺上,才創作出米亞這個角色,結果變成那種離奇的性格。創作角色真的就像打桌球一樣。萬一有誰走向了預料之外的方向,就會導致全員受到影響,從這一點能夠讓人感到創作故事的難處。
對在《SEED》中反復強調的“戰爭是不行的”這一主題投以反駁,是《DESTINY》最大的主題。
——在機械方面,以“扎古”為首的過去敵方MS被復刻,在商業方面也讓高達以外的模型下了很多功夫這一點,也是本作的特征。
因為被告知要在《DESTINY》多賣一些敵方的MS,所以就對負責機械設計的大河原邦男先生直截了當的要求“設計現代風格的扎古”。我個人本來是打算在扎古勇士就收手的,結果后來決定讓烈焰老虎(海涅·威爾藤夫斯專用機)登場,既然扎古和老虎都出了,那大魔也得登場了。當時動畫作畫正是數碼化的開端,對了解賽璐璐畫時代的我們來說,逐一改變機體的顏色簡直是窮兇極惡的行為呢(笑)。而在數碼時代則可以相對簡單的做到了,所以在本篇中“xx專用機”也多了起來。說到底,相轉移裝甲的點子本身也是多虧了數碼作畫的福。結果造成了驚異的換色,邊看邊想著這下不就成了超級戰隊類嗎(笑)。把模型就這么組裝好擺在一起也很有趣,不是挺好的嗎。
——在《SEED》評價很高的機械演出,在《DESTINY》也被繼承下來,令人印象深刻
最大的原因在于作畫人員,特別是自《SEED》以來的主要機械作畫監督重田智先生的盡力。說到這里,一提到機動戰士高達SEED系列就常會提到華麗的演出,但是MS戰斗是打算符合《機動戰士高達》的做法來的,所以被評價《很有高達味》對我來說是很高興的一件事。每當聽到“這里特別有SEED味”這樣的感想時,我構思的形象和映在別人眼里的形象有意外的不同,雖然也有像自由高達登場那樣的新挑戰,但我所想的中性化的高達形象是符合當時的感性的吧。而能夠順利表現出來,都是多虧了機械作畫人員的努力。非常感謝他們的付出。
——從“對《機動戰士高達》的沿襲”而誕生的《SEED》《DESTINY》這兩部作品,現在是否成了凝聚了福田監督自己的原創性以及工作觀念的系列呢?
自從成為一部作品的監督,做到讓自己接受為止的想法時常伴隨自己,畢竟一旦問世,自己就必須要一直伴隨著它們,如果做出了自己覺得不有趣的作品,那就只剩下苦痛了。所以我現在也能直面自己沒有妥協做出了的《SEED》和《DESTINY》。只是,過去了20年之后,我仍有想要從頭來過,現在大概能做出更有趣的作品這種心愿留在心里。雖然能接納,但是一旦滿足就做不出下一部作品了呢,
舉出具體的反省點的話,大概是想要更好的描繪阿斯蘭和卡嘉莉的角色性吧,阿斯蘭周圍的人物關系和環境實在過于負責,一步走錯可能就會變成那種幾年后要扔殖民地的角色了呢(笑)最終回之后大概能腳踏實地,找到自己的歸宿吧。而真雖然是塑造成了符合主角的人物形象,但逼迫的過于尖刻了,也有想要多描繪一些“善良的普通少年”的痛處在。關于真的有關部分,我也時常有想更仔細的描繪他和露娜瑪麗亞之間的關系的想法。然后,在前面也提到的,想把拉克絲的角色性回復到《SEED》的時期,讓她更加的“拉克絲”一些,這也是我的愿望。在《SEED》里沒能消化的部分和疑問注入進來的作品就是《DESTINY》,對創作者們來說,每天頭疼于“要做比之前更有趣的作品“,我也對后面的作品要更有感情一些。
——現在(2023年4月時)正在制作劇場版,不過《DESTINY》在擴大的CE宇宙史里,到底是處于一個什么樣的位置呢。
以真,阿斯蘭,基拉來舉例的話,要使得價值觀時常居于中性,是各種意義上都很令人頭疼的。因為A國和B國打仗。肯定不能簡單的說因為這個所以A國就是壞的吧。如果從俯瞰的角度來審視,就會不明白什么是真實,這是非常恐怖的,靠第三者來單純的決定善惡絕不是一件好事。
但是,這種恐怖和疑問是可以放置到個人單位上的。《SEED》提倡的是“戰爭是不行的“,描繪了從類型劇依存中的解放。而對此的反命題,把”這句話就是真實嗎?“”無論什么場合戰斗都是不對的嗎?“”力量真的是沒有必要的嗎“置換到自己身上,希望大家來思考的這一點,就是《DESTINY》最大的主題。
日文:
絶対的な正義はない。『DESTINY』は広い意味で、多くの人々の視點や思惑が織り重なっている作品です。
『DESTINY』で僕が伝えたかったことは、シン·アスカが一番背負っているのでしょう ——「SEED」続編が制作決定したのはいつ頃でしたか? 放映終了翌年の2004年、5月に開催される靜岡ホビーショーへ行く道中の新幹線の中か、夏くらいでしたかね。サンライズの吉井孝幸社長(當時)から聞かされました。その時は「SEED」を劇場版で完結させようという雰囲気でしたが、その後「続編を地上波で放映する」と変わったようです.続編制作については、僕が発案から把握していた感じではありませんでしたね。僕が最初に確認したのは「參加スタッフは誰か」だったと思います。「SEED」で苦労したからこそ出來上がったものもあるのですが、後から「ああしていればあの苦労は回避出來たかも」という部分もあったので。 続編制作決定と聞いて「また戦爭か」という気持ちは大きかったです。僕の過去作である『新世紀GPXサイバーフォーミュラ」ならスポーツ大會的なものと抵抗はありませんが、ガンダムのような戦死者が出るジャンルで続編が描けるのか、不安でした。
そこで『DESTINY』は『SEED』へのアンチテ一ゼ(反対の命題)をベースにしようと考えたんです。「SEED」終盤から地続きの続編ではあるけれど、描く世界も価値観も違う。前作の否定から入る構想です。地球連合軍とザフトのどちらにも「正しい戦爭」「正しい政治」なんて一方的な正義はない。キラたちだってすべての行いが正しかったとは言いきれないだろう、という切り口からスタ一トしてみました。 ——そこで、?続編ではザフトに所屬するシン·アスカを新たな主人公にされたのですね。 はい。「SEED」では最終的にキラとラクスが世界の矛盾、すべての悲しみを背負う側になってしまいました。そこでシリーズ構成の両澤千晶さんは、「DESTINY」では物語の始まりであり、もう一人の主人公でもあるアスランを軸にドラマを展開していこうと.そうなると今回はザフト陣営に新しい主人公を配置して、アスランと同じく描ききれなかった部分のあったカガリも登場させて、キラとの対決を想定して……と、「DESTINY」の設定の骨子が固まっていきました。
僕が『SEED』の続編が決まった時に浮かんだのは「キラを主人公にしたドラマは作れない」です。ラウ?ル?クルーゼを倒しても、まだ戦爭は続いている。色々な正義がある世界の中で、それらを総括?超越する次の価値観を突き詰めて生まれたのが次なる黒幕のギルバ一ト·デュランダルです。ただ、誰がデュランダルを倒すのかはギリギリまで決めませんでした。唯-一決めていたのは「キラではない」でしょうか。アニメを作っていると「キャラクタ一を動かして初めて気づくこと」ってあるんですよ。特にこの作品はオリシナルアニメで1年間の放映期間がありますから、最初におおまかな構成を組んだ。上で「こいつはこう生きたいのか」と見極めてから誰がデュランダルを倒すのか決めようと試みました。 かと言って、デュランダルの語る世界も絶対悪かと言えば、平和に至るために現実的に通らなければいけない道かもしれない。賛否両論を呼ぶ存在で良いと思っています。キラも『DESTINY』では行動の正當性をわざと薄めています。圧倒的に強いけれど彼のすべてが正しいわけではない。テュランダルが危険視するのも理解出來るはずです。このように、『DESTINY』は広い意味で多くの人々の視點や思惑が織り重なっている作品です。
——デュランダルは、?人を信用させて自分の理想を実現する非常に難しい役柄でした。池田秀一さんをキャスティングした理由をお聞かせ下さい。 敵か味方かわからない絶対的なカリスマ、そんなガンダムワールドの住人を演じるのは池田さんしかいないでしょう。デュランダルは最初からキャラクタ一とキャストをセットで決めていたので、実現出來て良かったです. 『SEED』の1年問でキャラクタ一たちが作り上げたものは本當に大きく、それに対峙する新キャラクタ一をより強大に演出するためには、やはり聲優さんのキャリアや存在感は不可欠です。ただ、デュランダルは喋る時と喋らない時の差が激しくて、毎回のセリフ量を平均的にしてくれと言われたことがあります(笑)。
タリア·グラディス役の小山茉美さんも同様のキャスティングです。マリュ一と同等以上に戦える女性艦長ということで音響監督の藤野貞義さんから提案され、小山さんへオファーしました。
——アフレコスタジオには池田秀一さん、?小山茉美さんという「機動戦士ガンダム」出演者が並び立つことになったのですね。 スタジオに緊張感が出て、良い刺激になったと思います。その分、少年少女役を演じる聲優さんにはプレッシャ一をかけましたけど(笑)。一番大変だったのは演技の方向性の軌道修正でした。『DESTINY』は続編ということもあり、どうしても「ファンが望むキャラクター像」が大きく聞こえてくる作品です。ただしキャラクタ一には物語の中で與えられた役目があって、それを知っているのは制作側の我々のみです。聲優さんは外からのイメ一ジに引きずられず、キャラクタ一の本質を把握しなければいけない。この軌道修正作業は毎回ありました。
特にシン·アスカ役の鈴村健一さん、?アスラン·ザラ役の石田彰さんとは何度も話したのを覚えています。アスランは常に焦れている。戰いに疲れ、狀況に流されてはいますが、必死に自分の居場所と出來ることを探して足掻いている、と説明しました。アスランがカガリに贈った指輪は「3.000円くらいの安物の玩具」と設定してあり、二人の間に行動と感情のちぐはぐさを醸し出します。そういう表現のパーツを聲優さんと組み合わせていくためには、やはり演技に軌道修正が必須なんですね。映像も仕上がっていない段階で僕らのディレクションだけを頼りに演じなければいけませんから、聲優さんも指示の理解にとても苦労されたと思います。 ——シン役に鈴村さんを起用したのは、『SEED』制作時にキラ役の最終候補だったからでしょうか?
そうですね。新しい主人公が出るので次は鈴村さんに、という流れです。シンは設定や強い演技から誤解されがちですが、本當は純粋で優しい子です。そういう少年が憎しみで変化するギャップこそが本當に怖い、という主人公像にしたかったんです。ステラといる時のシンが本當の彼に近くて、ああいう感じを冒頭からもっと出せたら良かったかな。メインピジュアルで怒りを全面に押し出していても、いつも怒っているような単純なキャラクターではありません。その裏側を作るのがまさに僕ら制作陣や聲優さんの仕事なのですが、これがまた一筋縄ではいかない。『DESTINY』は物語においてシンの軸、キラの軸、アスランの軸の3つを柱としていたので、どれかひとつが役割的に浮かないようバランスを取るのも難しかったですね。 最初はデュランダルを撃つのはシンかな、となんとなく感じていました。彼の物語の役割は「純粋であること」の怖さを演じることです。本當はとても素直な子で、その真っ直ぐさが悲劇を呼ぶ。言い方を変えれば、思考や判斷を他人に預けてやってはいけないことに簡単に手を染める。本人はそれで世界の平和を守れると信じている。最後にキラから「一緒に戦おう」と言われて涙するシ一ンでも、デュランダルがキラと代わっただけかもしれない、キラはそこまで深く考えているのか、と危なっかしい。面白い子ですよね。『DESTINY』で僕が伝えたかったことは、主役三人の中でシンが一番背負っているのでしょう。
——新キャラクターの中では、ミーアも非常に印象的でした。 ネタキャラ感があるのは否めないのですが(笑)。彼女を起用しているテュランダルも、このやり方を責めないアスランもまた、正義ではありませんよね。彼女がラクスの偽物と明かされた段階で、デュランダルが真のフィクサーともっと騒がれるかと予想していました。ちょっとわかりにくかったのは作劇の反省點です。ミーアは可哀想な子でしたが、あの展開でなければラクスがテュランダルを討つ理由がなくなってしまいます。もともとラクスは能動的に動くキャラではなく、「DESTINY」ではカガリと役割が重なるところも出てきました。物語の整合性を取り、ラクスを表舞臺に出すためにミーアが生まれて、結果あのようなエキセントリックな性格になったのかと思います。本當に、キャラクター作りって玉突きゲームなんですよ。誰かが予想外の方向に行くと全員が影響を受ける。物語づくりの難しさはこの點だと実感します。 「SEED」で繰り返してきた「戦爭はいけない」へアンチテーゼをぶつけることが、 「DESTINY」最大のテーマです ——メカ面では、?「ザク」をはじめとする往年の敵モビルス一ツがリファインされ、商業面でもガンダム以外のプラモデルが大きく展開されたのが本作の特微だと思します。
「DESTINY」では敵モビルス一ツのブラモデルを売りましょう、と言われたのでメカニックデザインの大河原邦男さんへ「現代風のザクを」と直球でお願いしました。僕個人はザクウォーリアで終わるつもりでしたが、グフイグナイテッド(ハイネ·ヴェステンフルス専用機)の登場が決まって、ザクとグフが出るならドムも出すしかない、となって。當時はアニメ作畫がデジタル化して間もない頃で、セル畫時代を知っている僕らにとってロボの色を逐一変えるなんて極悪非道な所業だったんですよ(笑)。それがデジタルでは比較的簡単に対応出來るようになり、本編で「〇〇専用機」を多用するようになりました。そもそも、フェイズシフト裝甲のアイディア自體がデジタル作畫の恩恵ですから。結果的には驚異的なカラバリが生まれ、そのうち戦隊モノになってしまうと思いながら観ていました(笑)。プラモデルをそのまま組んで並べても楽しいので、良いんじゃないかな。 ——「SEED」で評価が高かったメカ演出が、「DESTINY」でも引き継がれたのが印象的でした。 作畫スタッフ、特に『SEED』からのチ一フメカ作畫監督である重田智さんが盡カして下さったのが一番大きいです。ところで機動戦士ガンダムSEEDシリ一ズと言えば派手な演出、と評されることも多いですが、モビルス一ツ戦は「機動戦士ガンダム」の作法を守っているつもりなので「ガンダムらしいです」と言われる方が僕個人は嬉しくなります。「ここで特に「SEED」らしさを感じました」というような感想を聞くと、僕の意図しているイメ一ジとほかの方に映るイメ一ジが意外と違うんですよね。フリ一ダムガンダムの登場演出のように新しい挑戦はしますが、僕が抱くニュ一トラルなガンダムのイメ一ジが當時の感性にフィットしたのでしょう。それを上手く表現してくれたのは、ひとえにメカ作畫スタッフのカです。本當にありがとうございます。 ——「『機動戦士ガンダム」の踏襲」から始まった『SEED』と『DESTINY』の2作品ですが、今や福田監督自身のオリシナリティや仕事観が凝縮されたシリ一ズとなったのではないでしょうか?
一作の監督をするからには、自分なりに納得するまで作り込みたい気持ちは常にあります。一度世に出した作品とはずっと付き合っていかなければいけませんから、ここで自分が面白いと思えないものを作ってしまったら苦痛でしかありません。ですから、僕は妥協せず作った『SEED』と『DESTINY』には今でも向き合うことが出來ます。ただ、20年経った今もやり直したいこと、現在ならもっと面白い作品が作れるのではという積み殘しはあります。納得はしたいけど、満足してしまったら次が作れないのですね。 具體的な反省點として、一番はアスランとかカガリのキャラクターをもっとちゃんと立ててあげたかったことです。アスランは周りの人間関係や環境が複雑になり過ぎて、一歩間違えたら數年後にコロニ一落としをするようなキャラクタ一になってしまった(笑)。最終回後はきちんと落ち著いて、自分の居場所を見つけていくと思います。シンは主役らしくキャラクターが立ったと思うんだけど、突き詰めすぎてしまい「優しい普通の少年」の面をもっと見せてあげたかった悲しさもあります。シン絡みだとルナマリアとの関係も丁寧に描き直したい気持ちは常々ありますね。後、これも先程觸れましたが、ラクスのキャラクタ一を「SEED」の頃に戻してラクス「らしく」したいのが心殘りです。『SEED』での食い足りない部分や疑問點を注ぎ込んだのが『DESTINY』です。作り手側はいつも「前より絶対に面白いものを」と日々苦心しているのですから、僕も思い入れはより新しい作品の方が大きいです。 ——現在?(2023年4月時點)は劇場版を制作されていますが、『DESTINY』は拡大したコズミック·イラ宇宙史において、どのようなボジションにある作品でしょうか?
シン、アスラン、キラの三人を例に、価値観を常にニュ一トラルにしておかないといけないというのは、色々な意味でしんどいことです。A國とB國が戦爭をした。こういう理由だからA國が悪い、と一概に言えないのですから。俯瞰で眺めると何が真実かわからなくなるのはとても怖いですし、第三者が単純に善悪を決めて良いことでもありません。 ただ、その怖さや疑問を個人単位に落とし込むことは出來ます。『SEED』では「戦爭はいけない」と言い、カテゴリ一依存からの離脫を描きました。それに対するアンチテーゼ、「その言葉は真実なのか?」「どんな場合でも戦ってはいけないのか?」「本當に力は必要ないのか?』を自身に置き換え、考えて欲しいのが『DESTINY』の最大のテ一マです。
標簽:
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